本田ヒルズタワークリニックのつぶやき~コロナウイルスについて~
2020年2月25日
テレビや新聞などのメディアにおいて、毎日のように報じられている“コロナウイルス”。
ここ数日は日本での感染者が増えているだけでなく、ごく少数ではありますが日本人の死亡者も出てきています。
ここからは、そんな世界中で猛威を振るうコロナウイルスについて解説したいと思います。
コロナウイルスってどんなウイルス?
昨年末、中国湖北省武漢市を中心に発生したのが、今問題になっている“新型コロナウイルス”です。
最初は風邪のような症状(発熱、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳、頭痛など)から始まり、そこから少しずつ一般的な肺炎の症状(呼吸器症状など)に移っていきます。
ただ、患者の8割は重症化に至らず、肺炎の症状が増強する前に治癒するとされています。
したがって、感染したら必ず入院しなければいけないわけではありません。
また、新型ウイルスであるためまだ不明瞭な部分も多く、現在も日々症状や関連する数字(致死率、1人あたりが感染させる人数など)は更新されている状態です。
ちなみに、コロナウイルスに感染すると、先ほど解説した風邪のような症状、一般的な肺炎の症状だけでなく、下痢や吐き気、倦怠感や筋肉痛などの症状が出ることもあります。
現在の感染者数、死亡者数は?
2020年2月24日現在、日本におけるコロナウイルスの感染者数は147人となっており、1人の死亡者も出ています。
また、この数字には横浜港に到着したクルーズ船“ダイヤモンド・プリンセス号”における感染者数、死亡者数は含まれていません。
上記の数字にクルーズ船の感染者634人、死亡者2人を加えると、日本国内の総感染者数は781人、総死亡者数は3人ということになります。
日本における感染者数は毎日のように増加しているため、今後もまだまだ増え続けるでしょう。
ちなみに、コロナウイルスが発生した中国における現時点での感染者数は約77,000人、死亡者数は約2,400人となっています。
全世界の総感染者数が78,045人であることを考えても、いかに中国で爆発的に流行しているかがわかりますね。
どうやって対策すべき?
コロナウイルスは、“飛沫感染”あるいは“接触感染”で感染するとされています。
飛沫感染とは、空気中のウイルスを吸い込んで感染するケースのことをいい、接触感染とは、感染者の唾液や痰などに触れたりすることで感染するケースをいいます。
また、コロナウイルス対策を取るのであれば、こまめな手洗い、マスクの着用を忘れてはいけません。
室内にいるときは、喉の粘膜における防御機能が下がらないように、常に50~60%前後の湿度を保つのも効果的です。
もちろん、こまめにアルコール消毒をして、ウイルスを死滅させることも意識しなければいけません。
ここ最近は、多くの商業施設や店舗などにおいて、消毒用のアルコールが設置されているため、見かけたときは必ず利用しましょう。
こんな人はまず相談するべき
以下に当てはまる方は、厚生労働省や各都道府県の相談窓口、または“帰国者・接触者相談センター”に1度相談してみましょう。
① 37.5℃以上の発熱が4日以上続く方
② 強いだるさや息苦しさがある方
また、以下の方は上記が“2日以上”続く場合に、センターに相談することをおすすめします。
① 高齢者の方
② 基礎疾患のある方(糖尿病、心不全、呼吸器疾患)
③ 透析を受けている方
④ 免疫抑制剤、抗がん剤等を用いている方
⑤ 妊婦の方
まとめ
ここまで、新型コロナウイルスについて解説してきましたが、いかがでしたか?
中国で流行に目を奪われがちですが、日本の状況も皆さんが思っている以上に深刻です。
したがって、最低限の対策を取ることだけは意識して生活しましょう。
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