【美容整形】美容外科・整形外科・形成外科の違いとは?
2020年7月10日
美容外科、整形外科、形成外科というのを聞いたことがあるでしょうか?
どれも似たようなイメージがあるので、機会があって調べたことがある人でなければ、その違いはよく分からないということもあるでしょう。
この3つの違いについて、解説します。
何をするところ?
美容外科と整形外科、形成外科は、いずれも整形と聞くと思い浮かべるものです。
この3つは、名前も似ているので混乱する人も多いでしょう。
また、間違えて違うかを受信したことがある人もいるかもしれません。
特に、美容外科以外の2つはよく間違われます。
まずは、この2つがそれぞれ何をするところなのか、解説します。
そうすれば、2つの違いははっきりとわかるでしょう。
整形外科というのは、体の内側の機能を外科的に改善させることを目的としたところです。
具体的には、骨格の中でも中心となる背骨や骨盤、体を動かすために重要な手や足などの四肢やその周囲の筋肉、神経などを含めた箇所が、整形外科の領域です。
それに対して、形成外科というのは身体の組織の形態や機能に変形や欠損、あるいは何らかの異常が生じたときに、外科領域でその改善をすることを目的としています。
身体の表面的な部分や、運動とあまり関係ない箇所に関しては、こちらの領域です。
わかりやすいように、具体例を挙げてみましょう。
まず、手や足を骨折したとき、その治療を行うのは整形外科です。
また、腰痛なども整形外科が担当します。
特に、椎間板ヘルニアであれば、真っ先に整形外科を受診しましょう。
同じ骨折でも、眼窩骨折や顎骨骨折のように顔の骨を骨折した場合は、整形外科ではなく形成外科の担当になります。
これは、顔の骨が機能的な問題だけではなく、見た目を整える整容も重要なので、求められる点が異なるからです。
ケガや病気ではなく、生まれつきの障害や見た目などを改善するのも、形成外科です。
生まれつき形が異常な骨を矯正したり、高唇裂などの生まれつきの変形を形成したりするなら、形成外科に行きましょう。
また、がんなどの病気の治療で部分的に欠損することがある顔面や乳房などの再建手術も、形成外科の領域です。
ちなみに、生まれつきの手足の形態異常などは、形成外科だけではなく整形外科でも対応しています。
美容外科とは?
美容外科については、あまり聞き覚えがない人もいるでしょう。
どちらかというと、美容整形といったほうがわかりやすいかもしれません。
一般的に、整形といえばこの美容整形のことを指していることも多いでしょう。
医学的には、美容外科という呼び方が正しいものです。
整形というと、整形外科を指すのですが、すでに整形といえば美容外科というイメージが浸透しているので、これが混乱のもとともいえるでしょう。
美容外科は、どちらかというと形成外科に近い意味を持っています。
そのため、美容外科と形成外科を兼ねているクリニックも多いでしょう。
しかし、この2つには明確な違いがあります。
それは、形成外科では主に保険診療を行っているのに対し、美容外科は原則として自費診療であるという点です。
病気やけがの治療は形成外科ですが、そうでなければ美容外科の領域になります。
具体的な例を挙げると、鼻の骨が折れて曲がってしまったときの治療は形成外科です。
しかし、生まれつき若干鼻が曲がっていて、それが極端なものでないけれど気になるから直したいというのなら、美容外科の担当になるのです。
皮膚に関しても、火傷をしたりその跡が残ったりしていれば、形成外科で治療します。
しかし、単にほくろやくすみなどを除去したいというのなら、美容外科に行くことになります。
とはいえ、この違いは非常にあいまいです。
例えば、生まれつきの鼻の骨のゆがみを矯正したいときも、それが極端なものなら形成外科で治療できます。
問題は、その区分がはっきりとしていないことです。
そのため、まず気になることがあれば形成外科を受診して、それはできないといわれたら改めて美容外科を受診することをおすすめします。
先ほども言いましたが、形成外科と美容外科を併設しているクリニックは数多いので、そういったところで相談すると手間が省けるでしょう。
その場合は、形成外科なら保険の範囲内でこういった治療が可能ですが、美容外科なら自費診療になるもののここまでの施術ができます、といった提案をしてもらうこともできます。
不安な点があるときは、まず相談してみましょう。
なぜ、このように複雑になったのか
元々、こうした治療はすべて整形外科で行われていました。
しかし、より高度で専門的な治療が求められるようになったため、整容や顔の機能などを専門とした、形成外科が誕生したのです。
その後、病気ではなくても美容のために手術を希望する人も出てきました。
そういった人のために、形成外科から派生して美容外科も誕生したのです。
つまり、大本は整形外科であり、後はそこからの派生なのです。
ただし、美容外科というとどうしても大仰な感じがしてしまいます。
そこで、形を整えるという意味で整形といわれるようになり、一般の整形外科と区別するために美容整形といわれるようになりました。
この美容整形という言い方がテレビなどで取り上げられるようになったので、一般的には整形=美容外科というイメージが根付いています。
少なくとも、整形外科と美容外科は治療する範囲も全く異なるので、その違いは知っておくべきでしょう。
また、この3つは様々な形で連携することもあります。
特に、形成外科は整形外科と関係性が深いことも多いので、総合病院などでは治療の際に協力し合うこともあります。
手足の骨折は、整形外科の担当です。
しかし、その範囲が広かったり、複雑骨折していたりすると、手術の範囲も広くなり、大きな傷跡が残ることもあります。
その治療を、形成外科に任せることがあるのです。
また、以前の治療で傷跡が残っていて、それをどうにかしたいという場合は改めて形成外科を受診して治療することもできます。
何年も前の傷跡でも、修正することは可能です。
当院も、泌尿器専門の形成外科なので、他の病院での手術跡の修正治療などを行っています。
気になっている方は、一度相談にお越しください。
ただし、傷跡というのは完全になくすることはできません。
治療によって可能なのは、可能な限り目立たなくすることだけです。
どの程度目立たなくできるのかは、傷跡の程度によっても異なります。
美容外科の範疇なら、自費診療になりますが一般的な治療では使われない薬品なども用いて、さらに傷跡を目立たなくすることができるでしょう。
どの程度の費用で、どのくらいの違いが生じるのかも、相談して確認してみましょう。
当院では、治療の前にカウンセリングを行い、どの程度目立たなくすることができるかという点も説明しています。
以前の手術の傷跡が気になっていると、それがコンプレックスとなる場合もあるので、一度相談に訪れていただくことをおすすめします。
まとめ
美容外科と整形外科、形成外科の違いについて、解説しました。
この3つは、混同されることも多いのですが、その診療範囲は異なります。
しかし、一部では重なり合っている点もあるので、どこに行けばいいのかわからない場合はまず窓口などで相談してみることをおすすめします。
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