本田ヒルズタワークリニックのスタッフが解説!②EDの種類
2020年1月23日
本田ヒルズタワークリニックに訪れる患者様の中には、EDの治療を望んで訪れる方も増えています。
30代から40代の方が多いのですが、最近では20代の方も多くなっていて、70代以上の方も少なくはなく、幅広い年代の方が相談に来られています。
しかし、そのEDに関しては、いくつかの種類があるということを知らない方も多いようです。
そこで、今回はEDの種類について解説します。
EDはすべて同じではない
EDは、勃起不全ともいわれるもので、十分に勃起できないというのが症状です。
しかし、多くの人がイメージするのは、まったくと言っていいほど勃起できない状態であり、時々でも勃起すればEDではない、と考えている方も多いのです。
そういった方は、EDになりかけているのではないか、と思っているようですが、実はその状態でも医学的にはすでにEDといわれる状態になっているのです。
EDには、大きく分けて完全EDと中等度ED、軽度EDという3つの段階があります。
このうち、多くの人がイメージしているのが完全EDです。
しかし、実際には中等度EDや軽度EDに関しても、すでにEDといえる状態なのです。
完全EDといわれるのは、ほぼ完全に勃起できないので、性行為が全くできない状態です。この状態になる方は年齢が高くなればなるほど増えるのですが、それほど大きな割合を占めているわけではありません。
それよりも多いのが、中等度EDです。
中等度EDというのは、勃起が不十分なことがあり、時々性行為ができないという状態です。
性的な刺激を受けても勃起しないことがあるのですが、頻繁ではないのでそれを一時的なもの、疲れていることが原因と考えて、EDとは思っていないのです。
軽度EDは、勃起しない頻度がさらに低いものであり、性行為ができないのも数回に1回程度です。
この状態の方は、ほぼ自分がEDだという自覚を持っていないでしょう。
このように、EDといっても種類があるのですが、段階が低い状態ではあまり自覚していないことも多いのです。
ちなみに、完全EDと中等度EDを合わせると、成人男性のおよそ4人に1人はEDだといわれています。
軽度EDも含めた場合は、成人男性の半分以上がEDということになります。
EDの原因が日常生活にあることも
あまり意識していなくても、何回かに1回は性行為に失敗する、もしくは途中でダメになってしまうようであれば、すでにEDとなっているかもしれません。
また、朝起きたときに勃起していることがなくなっているようなら、それもEDのせいかもしれません。
EDを予防するには、その原因に気づくことが大切です。
日常生活に原因があるケースが非常に多いので、まずは日常生活に潜むEDの原因から考えてみましょう。
最近増えているのが、生活習慣病からEDになるケースです。
ウエストが85センチ以上あって肥満気味である、メタボリックシンドロームの方は多くの生活習慣病になるリスクがあるので、注意してください。
また、血糖値が高めな方は特に要注意です。
糖尿病になると、血管や神経の障害が起こることから、EDになる確率はかなり高いのです。喫煙や飲酒の習慣がある方や、外食が多いという方も、高血圧や脂質異常症の原因となりやすいため、EDになる可能性がかなり高くなってしまいます。
仕事や私生活で多くのストレスを抱えている場合も、EDになる可能性が高くなります。
疲れているから、という理由で性行為に失敗する方は、この原因が多いでしょう。
一度失敗したことで焦ってしまい、プレッシャーからまた失敗するという悪循環に陥ることもあります。
また、心因性のEDになる方には、コンプレックスを抱えていることもあります。
包茎や短小などで自信がないという方の中でも、馬鹿にされると思い込んでいる方や、過去に馬鹿にされた経験がある方などが、このような状態になるケースがあります。
その場合は、包茎治療や長茎治療によってコンプレックスを解消することで、EDが治るケースもあるのです。
ほかにも、様々な原因で心因性のEDになる方がいらっしゃいます。
心当たりがある場合は、解決するためにカウンセリングを受けてみることをおすすめします。
意外と気づきにくいのが、抗うつ剤や精神安定剤を服用していることが原因というケースです。
勃起のメカニズムとして、性的な刺激を受けた脳がペニスへと血流を集中させることで勃起するのですが、その命令は神経を通ることになります。
しかし、抗うつ薬や精神安定剤などは中枢神経に作用する薬なので、その命令の伝達を阻害してしまうことがあるのです。
また、このような作用は中枢神経だけではなく、末梢神経に作用する薬剤でも生じることがあります。
それ以外にも、降圧剤や利尿剤、血管拡張剤のように循環器系に作用するものや、胃潰瘍の薬のように消化器系に作用するものでも、EDの原因となることがあるのです。
こうした薬剤性のEDであれば、原因となっている薬の服用が終われば治る可能性も高いのですが、その原因がわからないままだと心因性のEDになってしまう可能性もあるため、薬を服用している方は注意しましょう。
このように、EDになる原因は日常生活の中に数多く潜んでいます。
現状は問題ないという方も、今後EDになる可能性があることを覚えておき、日ごろから予防しておいたほうがいいでしょう。
まとめ
成人男性のおよそ半数はEDであるため、それほど珍しいものではありません。
しかし、軽度だからと放っておくと、徐々に進行していく可能性が高いので、心当たりがある場合は、なるべく早く専門のクリニックに相談してみることをおすすめします。
本田ヒルズタワークリニックにも、包茎相談のついでに相談される方や、もしかしたらEDかも、と相談に訪れる方が多いので、気になる方は気軽にお問い合わせください。
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