【コロナ関連】コロナウイルスの関連用語について
2020年4月8日
新型コロナウイルスの感染者数は全世界で140万人(2020年4月8日現在)を超え、日本では緊急事態宣言が発出されました。
また、新型コロナウイルスのニュースにおいて、聞き慣れない関連用語が飛び交うようになりましたが、皆さんは意味を理解しているでしょうか?
今回は、最近特によく目にする関連用語について解説します。
医療崩壊
医療費の削減による病院経営の悪化、過酷な労働環境による医療従事者のモチベーション低下、患者に対する医療従事者の割合低下などが原因で、医療機関が正常に機能しなくなることを”医療崩壊“といいます。
日本ではまだ発生していませんが、爆発的に感染が広がったイタリアではすでに医療崩壊が起こっていて、コロナの猛威によって毎日数百人もの感染者が亡くなっています。
ちなみに、イタリアでコロナによって引き起こされた医療崩壊の原因が”患者に対する医療従事者の割合低下“であることは言うまでもありません。
また、世界一の感染者数となってしまったアメリカでも、ニューヨークが医療崩壊の瀬戸際に立たされているとされ、臨時病院の設置などに追われています。
ロックダウン
“ロックダウン”とは、本来は内部の人間の安全確保のため、公共施設等が建物を封鎖し、出入りを禁ずるといった意味の言葉ですが、コロナ関連のニュースにおいては、”都市封鎖“という意味で使われています。
ちなみに、都市封鎖とは、対象エリアの住民の活動を制限することなどを指していて、代表例には外出禁止などがあります。
すでにイタリア、フランスなどでは実施されていて、これらの国では、必要不可欠な場合を除いて、基本的に外出が禁止されています。
ただ、日本で発出された緊急事態宣言における“外出自粛要請”には、ロックダウンのような強制力はありません。
オーバーシュート
“オーバーシュート”とは、本来“度を超す”、“行き過ぎる”という意味の言葉ですが、コロナ関連のニュースでは、“感染者の爆発的増加”という意味で使われます。
ちなみに、今までこの言葉は金融・証券用語として使われていました。
しかし、医学・医療の分野において、同じ意味を持つ言葉である“アウトブレイク”は、過去に同タイトルのスリラー映画が公開されたことから、使用すると市民がパニックを起こすと考えられ、その代わりに採用されたのがオーバーシュートだと言われています。
また、市民の意思決定が今後の感染拡大を左右するという意味で、この言葉が用いられるようになったという説もあります。
クラスター
“クラスター”とは、元々動物や人、物などの“群れ”、“集団”という意味の言葉をいい、コロナ関連のニュースで目にする際は、“感染者集団”、“集団感染”、“小規模な感染集団”を指しています。
また、クラスターは、現在でも国内で散発的に発生していて、これまで大学や介護施設、カラオケや映画館、バーなどにおける事例が確認されています。
ちなみに、各クラスターの共通点には、換気が悪く、人が多く集まって過ごすような空間で、なおかつ間近で会話や発声をする可能性が高い場所で起こることが挙げられます。
これらは“3密(密閉、密集、密接)”と呼ばれており、たとえすべてに該当する場所でなかったとしても、いずれかの“密”が当てはまっていれば、クラスター発生の可能性は高くなるでしょう。
まとめ
緊急事態宣言が発出された今、日本国民の皆さんは、前述の言葉の意味を理解し、感染拡大を収束させるための行動を取らなければいけません。
もちろん、それまでは負担を伴う生活が続くかもしれませんが、今はとにかく耐えるべきです。
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