“ハト胸”ってどんな症状?原因や治療方法も併せて解説
2020年11月26日
女性にとって、バストの問題は非常にデリケートです。
中には他人に相談できず、1人で悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
ここからは、特に“ハト胸”に悩んでいる方に向けて、その原因や治療方法などについて解説します。
興味がある方は、ぜひ最後までお付き合いください。
ハト胸の概要
胸の中心には、“胸骨”という骨があります。
これが鳥のハトのように、前に出ている状態のことを“ハト胸”といいます。
具体的には、前胸壁が前方に突出して変形している状態で、それ以外の症状が出ることは少ないです。
ただ、風邪や気管支炎、喘息などの呼吸器障害になりやすかったり、心臓の圧迫からの循環障害を起こす可能性があったりするのは事実です。
また、ハト胸であることによって、外観的な容貌に対する精神的な苦痛を味わう方も多いため、決して放置しておくべきではありません。
ちなみに、女性だけでなく、男性にもハト胸に悩んでいる方はいます。
むしろ、男女比は5対1で男性の方が多いです。
ハト胸の原因は主に2つ
ハト胸の原因は、主に“先天性”と“後天性”の2つです。
それぞれ詳しく見てみましょう。
先天性のハト胸
ハト胸の多くは先天性のものであり、中でももっとも多いのが“遺伝”です。
つまり、自身の両親や祖父母のいずれかがハト胸だった場合には、発症しやすくなるということです。
そのため、ほとんどの方は幼少期からハト胸を発症しますが、重度でなければ時間の経過、身体の成長とともに目立たなくなり、大人になるとほとんど症状がなくなるケースもあります。
後天性のハト胸
生まれつきの骨格に異常がなくても、乳児期に特定の病気にかかってしまった場合、その後ハト胸の症状が出始めることがあります。
これが後天性のハト胸です。
具体的には、“くる病”にかかった方が発症しやすくなります。
これは、子どものときにカルシウム、リンが骨基質に十分に沈着せず、骨塩(セメント部分)が不十分な弱い骨ができてしまう病気を指しています。
また、幼少期の肥満によって胸骨が膨らみ、ハト胸を発症してしまうというケースもあります。
ハト胸の治療方法について
ハト胸の治療方法としては、主に以下の2つが挙げられます。
手術
先ほども触れたように、ハト胸は胸骨が何らかの理由で変形することによって起こる症状です。
よって、根本的に症状を改善するには、手術を受ける必要があります。
一般的には、変形した部分を手術で除去するという、後遺症もなく安全な治療が施されるケースが多いです。
ただ、手術はある程度の痛みを伴うものですし、特に女性にとって胸元に傷跡が残るというのは、非常に辛いことです。
また、美容目的でハト胸の治療を受ける場合、自由診療となってしまうため、費用もかなりかかることが考えられます。
矯正
重度のハト胸ではない場合、手術せずとも矯正である程度改善される可能性があります。
これは、美容クリニック等で行うものではなく、ハト胸に悩む方自身が行うストレッチによって改善するという方法です。
具体的には、身体の前で腕を組み、胸が突き出ている部分に当てます。
その後、ゆっくりと深呼吸をしながら、突き出ている部分を少しずつ腕で圧迫していきます。
これを1分1セット×3回毎日行えば、徐々に症状は改善していくでしょう。
根気のいる作業ですが、手術を受けることに抵抗がある方は、まずここから地道に始めていくことをおすすめします。
まとめ
ここまで、ハト胸の症状や原因、治療方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
現状のまま、1人で悩んでいてもハト胸は改善しませんので、まずはストレッチをしたり、クリニックに相談したりするところから始めましょう。
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