”巻き爪“とは?~症状、原因、予防法などについて~
2021年4月22日
“巻き爪”は、名前の通り爪が内側に巻くように入り込んでしまい、皮膚に食い込む症状をいいます。
年齢を問わず悩む方の多い巻き爪ですが、どのような原因で発症してしまうのかについては、理解されていない方も多いです。
今回は、巻き爪の詳細な症状と原因、予防法などについて詳しく解説したいと思います。
巻き爪の症状
巻き爪は、正式には“陥入爪(かんにゅうそう)”という症状であり、冒頭で触れたように、爪が指の肉に食い込む症状です。
足の親指で発症するケースが多く、悪化すると指の炎症や化膿、さらには不良肉芽を引き起こします。
“不良肉芽”とは、外傷や炎症により欠損を生じた部分にできる、赤く柔らかい粒状の結合組織の一種で、赤みや腫れなどを伴うものであり、原因を除去しなければなかなか対処できません。
また、悪化した状態のまま巻き爪を放置していると、通常の歩行が難しくなったり、足をかばって膝や腰、首などを傷めたりすることもあります。
つまり、最終的には全身の不調につながるおそれがあるということです。
巻き爪の主な原因
巻き爪になってしまう主な原因には、以下のことが挙げられます。
・不適切な爪切り
・間違った身体の使い方
・指の力の衰え
・合っていない靴の使用
不適切な爪切り
爪切りが不適切なことにより、巻き爪が起こるケースがあります。
特に多いのは“深爪”であり、爪を短くしすぎると、足の指に力が加わった際、爪の先の皮膚が盛り上がります。
これにより、爪がまっすぐ伸びず、両端が内側に巻いてしまいます。
間違った身体の使い方
身体の使い方を間違っていることにより、巻き爪を発症することもあります。
正しく荷重されていれば、基本的に爪が内側に巻くことはありません。
逆に、重心がかかとに偏っていたり、膝が内側に入った状態で歩いたりすると、指にまっすぐ体重が乗らず、巻き爪になってしまいます。
指の力の衰え
加齢などにより、指の力が衰えてしまうと、足先にうまく力が伝わらず、爪はどんどん内側に巻かれてしまいます。
合っていない靴の使用
サイズや形状が足の形に合っていない靴を使用すると、親指が人差し指によって上から押されるなど、過剰な力が加わります。
これも、爪がまっすぐ伸びず、巻き爪を起こす原因の1つです。
巻き爪を予防するウォーキング法
巻き爪を発症させないためには、予防するためのウォーキング法をマスターする必要があります。
具体的は、以下のような歩き方を実践することで、爪に正しく体重がかかり、巻かれにくくなります。
①つま先が正面に向くように、まっすぐ足を出す
②かかとから着地し、足の裏全体に重心をかける
③上半身が前に出たら、足の小指に重心をかけ、反対側の足が地面に着くときは、重心を親指側に移動させる
④最後に親指をしっかり押し出す
ポイントとしては、頭を上から引き上げられているようなイメージを持ち、姿勢を正しながら歩くことが挙げられます。
また、腕をしっかり後ろに振ることも忘れてはいけません。
巻き爪の美容整形手術について
巻き爪の手術は、美容整形クリニックや形成外科などで取り扱われています。
代表的なものには、保存的治療である“軟膏療法”、テーピングやワイヤーで固定・矯正する方法、外科的治療に該当する“フェノール法”などが挙げられます。
ちなみに、フェノール法とは、巻いている爪部分を丸ごと根元まで切除し、そこから二度と爪が生えてこないよう、フェノールという薬液で細胞を死滅させる方法をいいます。
まとめ
ここまで、巻き爪の症状、原因、予防法などを見てきましたが、いかがでしたか?
少しでも爪が内側に巻いているのであれば、激しい痛みや炎症などが起こる前に、何かしらの対処をしなければいけません。
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