“口ゴボ”とは?原因や主な治療方法について解説します
2021年5月31日
歯が出ていることやガミースマイル、分厚い唇など、口元の悩みを抱える方は多いです。
また、代表的な口元の悩みには、“口ゴボ”も挙げられます。
あまり聞いたことがないという方もいるかもしれませんが、今回はこちらの概要や原因、主な治療法などについて解説したいと思います。
口ゴボの概要
外側から見て、口元が盛り上がっている状態を“口ゴボ”といいます。
顔を横から見たとき、唇の先が鼻の先と同じくらいかもしくはそれより前方に出ているのが特徴です。
顔の下半身が“ゴボッと”見えるということから、こちらの名称で呼ばれるようになりました。
口ゴボは、特に日本を含むアジア人の方によく見られるもので、コンプレックスに感じている方も少なくありません。
口ゴボの原因
口ゴボの原因は、大きく先天性と後天性の2つに分かれます。
先天性の場合は、遺伝などの生まれつきによるものであり、後天性の場合は、発育段階でアゴが十分に成長しなかったり、逆に成長しすぎたりすることが主な原因です。
特に、子どものとき極端に硬いものを食べるのを避けていた、もしくは制限されていたという方は、咀嚼回数が減り、アゴが発達しないまま大人になってしまう可能性が高いです。
また、後天性の原因には、前歯が正しい位置や角度で生えなかったことや、幼少期に指しゃぶり、舌で前歯を押すなどの癖により、歯のズレが生じることも挙げられます。
呼吸の仕方が口ゴボにつながることもある
日常生活で口呼吸をする機会が多い方も、口ゴボになってしまう可能性があります。
こちらは、鼻呼吸とは違い、口呼吸をすると、唇によって歯や口輪筋などが支えられず、歯並びの乱れにつながることが原因です。
ちなみに、口呼吸の癖は幼少期につきやすいと言われています。
口ゴボの弊害
口ゴボになってしまうと、見た目が気になるだけでなく、以下のような弊害も生まれます。
・虫歯、歯周病のリスクが高くなる
・顎関節、胃腸への負担が大きくなる
虫歯、歯周病のリスクが高くなる
口ゴボの方は、口呼吸をしている可能性が高く、口内が乾燥しやすいです。
口内が乾燥すると、唾液が自浄作用を発揮せず、細菌が繁殖し、虫歯や歯周病に繋がりやすくなってしまいます。
顎関節、胃腸への負担が大きくなる
歯並びが乱れ、口ゴボになっている方は、嚙み合わせが良い方に比べて、顎関節にかかる負担が大きくなります。
また、食べ物を細かく噛み切れないため、胃腸を始めとする消化器官の負担も増加してしまいます。
口ゴボの主な治療方法
口ゴボの主な治療方法には、美容整形クリニックで行われている“セットバック”が挙げられます。
こちらは、正式には“上下顎分節骨切り術”と呼ばれるもので、上下顎を後退させ、口元の突出間を解消してくれます。
具体的には、まず上下左右同じ位置の歯を抜歯し、こちらのスペースを利用して前歯、歯茎の骨を後方に下げ、口ゴボを目立たないようにします。
切開を伴う手術ではありますが、メスが入るのは口内であるため、外側から見て傷跡が目立つことはありません。
ただし、術後はしばらく歯列矯正を行う必要があります。
また、施術時間は3時間程度と、お世辞にも短いとは言えませんし、術後2週間程度の腫れが発生することもあります。
もちろん、安全な治療ではありますが、実際受ける際は手術内容や注意点、費用などについて、医師からしっかりと説明を受けましょう。
まとめ
ここまで、悩んでいる方も多い口ゴボの概要や原因、治療方法などについて解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
口ゴボは自主的に治すのが難しい症状であるため、コンプレックスに感じている方はクリニックに問い合わせてみましょう。
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