“粉瘤”とは?症状や原因、治療などについて解説します
2021年6月25日
皮膚疾患にはさまざまな種類がありますが、発症すると非常に厄介なものの1つに“粉瘤(ふんりゅう)”が挙げられます。
あまり聞き馴染みがないという方もいるかもしれませんが、こちらは誰しもに発症の可能性があるものです。
ここからは、粉瘤の症状や原因、治療などについて解説したいと思います。
粉瘤の概要、症状
皮膚の下に袋状の構造物ができる症状を“粉瘤”といいます。
具体的には、袋状の構造物の中に、本来身体から落ちていくはずの垢、皮脂などが蓄積し、腫瘍となってしまう症状を指しています。
“脂肪の塊”と表現されることもありますが、こちらの表現は正しくありません。
脂肪細胞が増殖して形成されたものは“脂肪種”であり、粉瘤とはまったくの別物です。
よく粉瘤ができる箇所としては、背中や頬、耳たぶなどが挙げられ、半球状で中央あたりに黒っぽい開口部が見られることもあります。
また、粉瘤は悪性の腫瘍ではありませんが、開口部から細菌が入り、化膿して赤く腫れることも考えられます。
こうなると、当然痛みが出てきます。
そして、粉瘤そのものに何かしらの衝撃が加わり、蓄積された垢や皮脂などが排出された場合、不快な臭いを発します。
ちなみに、小さなサイズの粉瘤に関しては無症状のものもありますが、放置していると巨大化し、それが顔などにできると、生活に支障が出るおそれがあります。
粉瘤の原因
一部の症例では、“ヒトパピローマウイルス”の感染、外傷などが粉瘤の原因とされています。
ヒトパピローマウイルスは、皮膚や粘膜の上皮細胞を介し、人から人へ感染するウイルスで、接触により感染することが知られています。
また、外傷が原因の粉瘤は、治癒の際、表皮の成分が傷の中に閉じ込められてしまうことによって形成されます。
ただ、粉瘤ができる大部分の原因は、いまだに謎に包まれています。
よって、前述した原因に当てはまらないにもかかわらず、ある日突然発症する可能性もゼロではありません。
ちなみに、背中にいくつも粉瘤を発症するなど、体質的に発症しやすいという方もいます。
粉瘤は自然に治るのか?
結論から言うと、粉瘤は自然には治らない可能性が高いです。
稀に肥大した粉瘤が自壊し、垢や皮脂が排出され、少しずつ見た目が綺麗になったり、腫れや痛みが引いたりすることはあります。
しかし、たとえこのような状態になったとしても、袋状の構造物自体が完全に除去されるわけではありません。
そのため、時間が経つとまた肥大し、痛みや腫れが再発する可能性があります。
粉瘤の治療
前述の通り、粉瘤は基本的に自然治癒しない症状です。
根本的に治すには、美容整形クリニックなどで治療を受けるしかありません。
また、粉瘤の主な治療法としては、メスで表面の皮膚ごと取り除く方法が挙げられます。
まず、粉瘤のある部分に局所麻酔を注射し、大きさに合わせた最小の切開によって、皮膚を切除します。
その後、腫瘍再発の原因となる袋ごと除去し、切開した部分を傷跡が残りにくいように縫合します。
最後に、約1週間後に抜糸をすれば、こちらの治療は完了です。
施術時間は10分程度しかかからないため、あまり時間がない方でも気軽に受けられます。
術後は1週間程度軽い腫れがありますが、それほど強い痛みに襲われることはありません。
ただし、太ももの内側などを治療した場合、歩く際に皮膚が触れ合って痛みが出ることはあります。
まとめ
ここまで、粉瘤の症状と原因、治療方法について解説しましたが、いかがでしたでしょうか?
なかなか出来物が治らない場合、粉瘤の疑いがあるため、一度美容整形クリニックに相談しましょう。
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