”美容漢方“とは?主な生薬の種類と効果について解説します
2021年9月27日
美容整形クリニックでは、美を追求したい方のためにさまざまな施術が提供されています。
今回ピックアップするのは“美容漢方”というものであり、こちらはさまざまな世代の方に人気です。
ここからは、美容漢方の概要と、美容整形クリニックで処方される主な生薬の種類、効果について解説します。
美容漢方とは?
その名の通り、美容を目的として漢方を取り入れる美容法を美容漢方といいます。
治療が難しい病気の体質改善、中高年の方の健康維持などのイメージが強い漢方ですが、美容の手段として用いられることもあります。
むしろ、従来の美容法は部分的、表面的に捉えたものが多いのに対し、美容漢方は身体の状態を把握し、不調などの原因を探りながら改善するため、より根本的な美容法と言えます。
美容漢方に用いられる生薬の種類と効果について
美容整形クリニックで提供される美容漢方では、カウンセリングの内容を元に、個体特性に合った漢方を処方します。
このとき、処方される生薬の種類と効果は以下の通りです。
・桂枝
・乾姜
・生姜
・大黄
・当帰
・茯苓
・柴胡
・甘草
桂枝
桂枝(けいし)はシナモンの若枝であり、温熱性の薬物で血行を促進し、発汗と利尿の作用を強めることにより、体液の滞りを軽減する効果があります。
乾姜
乾姜(かんきょう)は、生姜の根茎を湯通しするか、蒸してから乾燥したものです。
芳香性の精油を含み、血液の循環促進、健胃、解熱、鎮痛などの作用があります。
生姜
生姜(しょうが)は、掘りたてあるいは乾燥したショウガの根茎をいいます。
摂取することで血流が良くなり、代謝がアップすることに加えて、水分の循環も良くなるため、むくみ解消も期待できます。
また、摂取によってエネルギーの消費量も増えるため、ダイエットにも効果的です。
大黄
大黄(だいおう)は、タデ科ダイオウの根茎です。
便の通じを良くし、血流の調整作用や抗菌消炎作用も兼ね備えています。
ただし、子宮収縮作用があることから、妊娠授乳中の摂取は避けなければいけません。
当帰
当帰(とうき)は、セリ科トウキの根です。
血のトラブルを広く直す代表的な生薬であり、通便作用や保湿、肌荒れ改善作用もあります。
茯苓
茯苓(ぶくりょう)は、サルノコシカケ科マツホドの菌核をいいます。
利水作用があり、水滞からくるむくみ、めまいの改善にも効果を発揮する生薬です。
柴胡
柴胡(さいこ)は、セリ科の多年草であるミシマサイコの根です。
脂質低下作用があることから、肌の引き締めに効果的とされています。
また、保湿や抗炎症作用なども持ち合わせています。
甘草
甘草(かんぞう)は、“生薬の王”とも呼ばれるマメ科の植物の根です。
抗炎症作用、抗アレルギー作用。線維芽細胞増殖作用などがあり、肌荒れやニキビ、シワやたるみなどの改善に効果を発揮します。
美容漢方の処方から改善までの流れについて
美容漢方では、上記のような生薬をオーダーメイドで処方し、その後体質の変化に合わせて、1~2週間おきに処方内容を見直します。
漢方を服用すると、1~2週間後には、必ずと言って良いほど何らかの改善、変化の兆候が見られます。
そのため、この時点で変化がない場合、処方が合わないもしくは処方量が足りない可能性が高いため、処方の再検討が必要になるということです。
一般的には、効果を2~3ヶ月ほど実感できるように服用を継続することで、根本的な悩みの改善につながります。
まとめ
ここまで、美容漢方の概要、処方される主な生薬の種類、期待できる効果について解説しました。
「何をやっても肌荒れが治らない」「どうしてもダイエットできない」といった悩みがある方は、一度美容漢方を試してみることをおすすめします。
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