顔に現れる“アザ”の種類と代表的な治療法について
2021年4月30日
顔に“アザ”ができている場合、そちらをコンプレックスと感じる方は多いでしょう。
特に、遠くから見てもわかるくらい範囲の広いものである場合、つい人の目が気になってしまうのも無理はありません。
今回は、顔に現れるアザの種類と、代表的な治療法について解説したいと思います。
主なアザの種類は4つ
一般的に、アザと呼ばれるものには以下の4つの種類があります。
・赤アザ
・黒アザ
・茶アザ
・青アザ
赤アザ
生まれつき皮膚の血管が異常に増殖したものを“赤アザ”といいます。
“血管腫”とも呼ばれます。
また、血管腫にもいくつかの種類があり、生まれたときから見られる平らは赤いシミのようなアザは“単純性血管腫”といいます。
一方、生後間もなく、赤い斑点として現れ、数ヶ月の間に大きくなり、イチゴのように皮膚に盛り上がる赤アザは“苺状血腫”と呼ばれています。
黒アザ
顔などの皮膚にできる黒色の色素斑を“黒アザ”といいます。
“母斑細胞”というメラニンを形成する細胞からなる良性腫瘍を“色素性母斑”といい、これの小さいものが“ホクロ”です。
生まれつきあることが多く、大きさもさまざまであり、大きいものは悪性化してガンになる可能性もあります。
茶アザ
表皮に存在するメラニン色素が多いために、周囲の皮膚に比べて茶色く見えるアザを“茶アザ”といいます。
コーヒー牛乳色の色素班である“カフェオレ斑”、生まれつきものである“扁平母斑”、思春期に生ずる“ベッカー母斑”などの種類があり、加齢に伴って現れるシミやソバカスとは医学的に区別されています。
青アザ
メラニン色素を持つ細胞が皮膚の深部(真皮)にあるために青く見えるアザを“青アザ”といいます。
生まれつきによるものと、生後1週間ほどしてから出るものがあり、7~8歳までに自然に消失するケースが多いです。
ただ、中には非常に目立つものや、成人になっても消えないタイプの青アザもあります。
具体的には、“異所性蒙古斑”、“太田母斑”、“後天性太田母斑”などが青アザに該当します。
顔に現れるアザの代表的な治療法
顔に現れるアザは、細かく分けると非常に多くの種類があります。
また、これらの代表的な治療法としては、以下のものが挙げられます。
・アザ取りレーザー
・皮膚良性色素性疾患治療用レーザー
・炭酸ガスレーザー
・切除縫縮手術
アザ取りレーザー
色素が集中している部分に対してレーザーを照射し、ピンポイントでメラニン色素のみを破壊する治療法です。
周囲の正常な組織にダメージを与えることなく、アザのみを綺麗に取り除きます。
皮膚良性色素性疾患治療用レーザー
赤、青、緑の3波長を発振できるレーザーで、一般的なレーザーよりも高い効果が得られるとされる治療法です。
こちらの治療法は、アザだけでなく肝斑や肌のくすみ、日焼けによるシミやソバカスの除去にも効果があります。
炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーを患部に照射する治療法で、痛みや腫れが極端に少ないのが特徴です。
アザが除去された部分は、ややくぼんだ状態となり、数週間~数ヶ月かけて肉が盛り上がって収縮すると、傷跡は目立たなくなります。
切除縫縮手術
目立つアザをメスで切除し、縫い縮める治療法で、直径1cm以上ある大きなホクロなども綺麗に除去できます。
クリームと極細の針による注射で局所麻酔をしてから施術するため、術中の痛みはそれほどありません。
まとめ
ここまで、顔のアザの種類、主な治療法を見てきましたが、いかがでしたか?
アザがあることにより、顔を見せるのが嫌な方、メイクに支障が出ている方は、美容整形クリニックに相談しましょう。
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