本田ヒルズタワークリニック包茎ガイド

包茎とはどのような状態?

包茎と露茎

包茎とは、ペニスの亀頭部分が包皮(余分な皮)に覆われている状態です。包茎の原因や勃起時に亀頭が露出できるかどうかなどを基準に、仮性包茎、真性包茎など、さらに種類がわかれます。
一方で、勃起した状態だけではなく、勃起していない状態も含めて常に先端部が露出している場合は、露茎と呼ばれます。
生まれてきた赤ちゃんは包茎ですが、成長とともにペニスは変化していき、個人差はありますが10歳頃から亀頭を一部、あるいは完全に露出できるようになります。
その後、第二次性徴期から10代後半くらいまでの期間に男性ホルモンが活発化し、ペニスが発達します。その結果、普段から亀頭先端が露出されるようになった状態が露茎、ペニスが発達しても包皮が亀頭を覆ったままの状態が包茎というわけです。

包茎の種類や特徴

包茎の種類や特徴

包茎の種は、以下6つです。

  • 仮性包茎
  • 真正包茎
  • 埋没包茎
  • カントン包茎
  • 老人性包茎
  • 炎症性包茎

これらは、原因や特徴、包皮の剥きやすさなどで分類されています。

仮性包茎(かせいほうけい)

仮性包茎
通常時は先端部分が露出していませんが、自分の手で先端部を露出させられます
包皮と亀頭が癒着しておらず、包皮口も広いため、勃起時には自然と先端部分が露出します。
包皮を剥くときに痛みを伴うことはありません

普段は包皮が亀頭を覆っているため、高温多湿な状態となっています。
包皮内に汚れや恥垢(ちんかす)が溜まりやすいので、清潔を保つためにも丁寧な洗浄が必要です。衛生環境が悪化すると細菌やウイルスが繁殖し、性病にかかるリスクも増加します。

公的機関による発表はないものの、複数のクリニックの小規模な調査の結果、日本人の約70%が仮性包茎といわれており、一般的な包茎です。

真性包茎(しんせいほうけい)

真性包茎
平常時も勃起時も、自然に亀頭が露出しない状態を指します。
包皮と亀頭が癒着していることもあり、包皮を無理に引き下げようとすると痛みや出血を伴うことがあります。

包皮内部は常に高温多湿になっているため、汚れや恥垢が溜まりやすく、清潔を保ちにくい状態です。
悪臭がするだけでなく、雑菌が繁殖すると包皮や亀頭が炎症を起こしてしまう可能性があります。

その他、性病感染や排尿トラブル、性行為時のペニスの損傷など、さまざまなリスクが伴うので早期の治療がおすすめです。

埋没包茎(まいぼつほうけい)

埋没包茎
肥満によってお腹がたるんでしまい、下腹部にペニスが埋もれてしまったり、体内に引っ込んでしまったりする症状です。
ペニスが元々の長さよりも短くなることで包皮が余ってしまうため、亀頭に包皮が被った状態になります。

包茎手術で改善する可能性は高いですが、肥満の状態が続くと再び包茎になるかもしれません。

根本的に改善するのであれば、包茎手術の前にダイエットなどで脂肪を落とすことを優先しましょう。

カントン包茎(かんとんほうけい)

カントン包茎
カントン包茎は、包皮を引き下げた後、元に戻せなくなり、包皮がペニスをしめつけている状態です。
放置すると血流が悪くなるため、うっ血のほか、最悪の場合、亀頭の壊死などの危険があります。

さまざまな包茎の中でも、とくに緊急度の高い状態のため、早急に治療することをおすすめします。

老人性包茎(ろうじんせいほうけい)

老人性包茎
老人性包茎は、加齢によってペニスや亀頭が萎縮した結果、皮がかぶってしまう症状です。
「若いときはズル剥けだったのに最近、包茎になった」という50歳以上の方は、老人性包茎かもしれません。
老人性包茎には以下のようなケースが該当します。

  • ペニスが委縮し、皮が余ってしまい包茎になる
  • 亀頭の張りが失われ、包茎になる

入院が必要な状態になると、毎日入浴できない環境になるため、衛生面でも問題が生じてしまいます。
介護をする側の負担も増えるので、早期に治療することをおすすめします。

炎症性包茎(えんしょうせいほうけい)

炎症性包茎
包皮についた傷や擦れが原因で炎症を繰り返し、癒着が進行したり、包皮口が狭くなったりした結果起こる包茎です。
勃起時にも露茎しないことが多く、状態としては真性包茎によく似ています。

仮性包茎やカントン包茎から生じることも珍しくありません。
症状が一層進行すると、包皮口(包皮の出口)が狭くなり、排尿が困難になって膀胱炎や腎炎などの原因となる場合があります。

一般的な包茎手術の方法

一般的な包茎手術の方法は、「切る包茎手術」と「切らない包茎手術」の2種類です。
どちらも亀頭を露出させるのを目的とした手術になりますが、仕上がりや身体への負担、リスクが異なります。

炎症性包茎(えんしょうせいほうけい)

切る包茎術の種類と特徴

切る包茎手術は、主に以下4種類に分類されます。

術式 内容 特徴・リスク
環状切開法 余分な包皮をぐるりと切除して、残った上下の包皮を縫い合わせる
  • ツートンカラーになりやすい
  • 線状の傷跡が残りやすい
  • 保険適用の可能性がある
  • 失敗のリスクが少ない
背面切開法 ペニスの裏側の包皮を縦に切除して亀頭を露出させる
  • 仕上がりがいびつになりやすい
  • 縦の切開跡が残り、目立ちやすい
  • 保険適用の可能性がある
  • 残った包皮がダブつきやすい
部切除法 ペニスの根本の包皮を切除し、縫合する
  • 傷跡が目立ちやすい
  • 陰毛で隠れやすい
  • 根元で行うので、ペニス全体が腫れやすい
  • 包皮が十分に除去できず、再手術が必要になる可能性
亀頭直下埋没法 亀頭のすぐ下の包皮をぐるりと切除する方法
  • ツートンカラーになりにくい
  • 費用が高額
  • 難易度が高い術式のため、医師よって仕上がりにムラがでる

いずれの方法も余分な包皮を切り取る手術です。
メスを入れるため、身体への負担があったり、医師の技術力によって仕上がりに差がでたりなどのリスクはあります。
一方、余計な皮がなくなり、ペニスの長さに合った包皮になるため、高い包茎改善効果が期待できます。

切らない包茎手術

切らない包茎術の種類と特徴

切らない包茎手術の主な手法は「亀頭増大術」と「長茎術」の2つです。

術式 内容 特徴・リスク
亀頭増大術 亀頭に医療用のヒアルロン酸などの薬剤を注入し、サイズアップ図る

大きくなったカリがストッパーの役割を果たし、包皮が被りにくくなる
  • 痛みや出血は最小限
  • 施術時間10分~30分
  • ダウンタイムが少ない
  • 効果の持続期間が限定的
  • 根本治療にならない
  • 対象は仮性包茎の方のみ
長茎術 体内に埋もれているペニスを引き出し、2~8㎝長くする

ペニスが長くなることで包皮が余りにくくなる
  • 持続的な効果が見込める
  • 痛みや出血は最小限
  • 施術時間10分~30分
  • ダウンタイムが少ない
  • 勃起時の長さは変わらない
  • 対象は仮性包茎の方のみ

どちらの手術も包皮にメスを入れることはありません。
身体への負担も小さいためダウンタイムが少なく、手術の翌日からいつも通りの生活が送れるようになります

ただし、切らない包茎手術を受けられるのは仮性包茎のみです。
真正包茎やカントン包茎は、余分な包皮が手術の妨げになってしまうだけでなく、無理に包皮を剥くことで損傷リスクが高まります。

真性包茎やカントン包茎の方は、最初に切る包茎手術を受け、症状を改善してから亀頭増大術や長茎術を受けるようにしてください。

切らない包茎手術

包茎治療は「保険診療」と「自由診療」の2種類があります。
しかし、保険が適用される包茎手術を受ける人は多くありません。保険適用での手術は症状の改善のみを目的としており、仕上がりの美しさにまで配慮されていないからです。
以上の理由から、こちらでは、自由診療で受けられる包茎手術の料金相場をご紹介します。

【切る包茎手術】

術式 料金相場
環状切開法 5~15万円
背面切開法 3~10万円
根部切除法 20~40万円
亀頭直下埋没法 15~30万円

ご参考までに、本田ヒルズタワークリニックの料金は以下の通りです。

術式 料金相場
亀頭増大術 5~20万円
長茎術 10~25万円

【切らない包茎手術】

術式 料金相場
亀頭増大
  • パーマネントフィラー(1cc)…250,000円
  • パーマネントフィラー(2cc)…400,000円
  • スーパーヒアルロン酸(1cc)…150,000円
  • ヒアルロン酸(1cc)…50,000円
長茎術
  • 本田式切らない長茎術…300,000円
  • 切らない長茎術…150,000円
  • 切る長茎術…100,000円
切る包茎術 100,000円

料金は税込みです

料金相場と比較すると高く感じるかもしれません。
しかしこれは、当院ではコストが高くても、「安全かつ、確実に効果が実感できること」を重視した結果です。
例えば、薬剤や医療用の糸などをとっても、値段によって品質は大きくことなります。当然、高品質の薬剤や器具などは、安いものではありません。つまり、安心で質の高い医療を提供するには一定の費用がかかるということです。

高品質の医療を相応の値段で提供することが、患者様の満足につながると考え、上記のような料金体制をとっています。
その他の料金は「本田ヒルズタワークリニックの料金について」からご確認ください。

包茎手術で切除は必須?

包茎手術で切除は必須ではありません。
「亀頭増大術」や「長茎術」で症状が改善する可能性があるからです。

仮性包茎や埋没包茎の原因の多くはペニスの長さが足りていないことです。
そのため、単に包皮を切るのではなく、ペニスの長さや亀頭のボリュームを増やす治療を行なうことで、自然な形での改善を目指せます。

ただし、真正包茎やカントン包茎は、基本的に切る包茎手術が必要です。
前述した「一般的な包茎手術の方法」でもお伝えしましたが、余分な包皮があると手術に支障をきたしてしまいます。

  • 切除は不要…仮性包茎
  • 切除は必須…真正包茎、カントン包茎

当院の包茎治療

本田ヒルズタワークリニックでは、亀頭増大術や長茎術といった「切らない包茎手術」を推奨しています。
患者様の身体的、精神的な負担を最小限に抑えられるからです。

負担を抑えることで、ダウンタイム(普段の生活に戻れるまでの期間)を短縮することもできます
もちろん、患者様が希望すれば「切る包茎手術」も受けられますのでご安心ください。

切る手術と切らない手術の比較

切らない包茎手術

ヒアルロン酸やパーマネントフィラーを亀頭周辺に注入することで、張りや硬さをアップし、サイズアップが可能です。
亀頭を大きくすることでカリがストッパーの役割を果たすため、包茎が改善されるのです。

とくに、パーマネントフィラーはヒアルロン酸より硬さがあるため、1回の注入で半永久的な効果が得られます。
メスを使わないため、手術跡が残ることもありません

パーネントフィラーで切らずに包茎を改善

包茎を放置してはいけない理由

包茎だからといって、必ずしも治療が必要というわけではありません。
しかし、放置すると衛生面のリスクが生じます。
包皮の内側に溜まりやすい恥垢は、皮膚から出ている垢や尿の残りカスなどが混じっているため、悪臭などの弊害につながりやすいのです。

切らない包茎手術

ペニスというのは構造上、ウイルスが侵入しやすくなっており、細菌が増殖するのに適した環境です。とくに包茎はその傾向が強く、感染症のリスクも上昇します。

たとえば、包茎のペニスには子宮頸がんの原因となる「ヒトパピローマウイルス(HPV)」が多く見られます。反対に、亀頭が露出している露茎では、ほとんど確認されません。
包茎によって感染リスクが高まる主な皮膚病や感染症は、次の通りです。

  • 尖圭コンジローム
  • 先端包皮炎
  • HPV感染症
  • クラミジア
  • 尿路感染症
  • その他、多くの性感染症

病気によっては、男性不妊の原因になったり、命に関わるほど重篤な病気を引き起こしたりする可能性もあります。

包茎治療は本田ヒルズタワークリニックにお任せください

クリニックによって、包茎治療の方法はさまざまです。
「とにかく切ってしまえば大丈夫」というクリニックもあれば、しっかり症状を説明し、患者様に合った治療方針を提案するクリニックもあります。

なかには患者様の希望にそぐわない治療内容を提案しているクリニックも見受けられます。
当院はカウンセリングを通じて本来の悩みに向き合い、最適な治療を提案することをお約束します。

包茎は基本的に、一度治療すれば改善する症状です。
後悔しないよう、メリットだけでなくリスクもしっかり理解したうえで治療方法を選びましょう。

包茎治療についてお悩みの方は、ぜひ本田ヒルズタワークリニックにご相談ください。