【コロナ関連】コロナ関連のデータにおける問題点
2020年4月16日
日本で緊急事態宣言が発出されてから1週間以上が経過しましたが、いまだに新型コロナの感染拡大は続いています。
また、皆さんは毎日のように、ニュースで感染者数や死亡者数、入院者数などのデータを目にしていると思いますが、これらのデータにはいくつかの問題点があります。
今回はその点について詳しく解説しましょう。
感染者数の問題点について
政府によって発表されているコロナの感染者数は、あくまでPCR検査を受け、陽性と判定された方の人数をデータ化したものです。
したがって、当然検査を受けていない(もしくは受けさせてもらえない)だけで、実際は感染している方の人数は反映されていません。
実際、感染拡大が深刻化しているアメリカでは、入院しなければいけないほど重症でない限り、PCR検査を実施しないという事例も報告されています。
また、PCR検査には“正確性に欠けている”と言わざるを得ない一面があります。
例えば、愛知県ではコロナ陰性の24人を誤って陽性と判定してしまう事例も発生しています。
そして、陰性を陽性と判定してしまうケースがあるのなら、当然その逆もあるでしょう。
つまり、実際は陽性にも関わらず、陰性と判定されたがために、隔離されずそのまま生活している方もいる可能性が高いということです。
未曾有の感染症に対する検査のため、致し方ない部分はあるにせよ、このようなことを考慮すると、実際の感染者数は政府が発表しているデータよりも多いと判断するのが自然でしょう。
死亡者数の問題点について
政府が発表するコロナの死亡者数には、コロナに感染し、“病院”で息を引き取った方のデータしか基本的には反映されていません。
つまり、自宅や高齢者施設などで死亡した方のデータは基本的に含まれていないということです。
これは非常に大きな問題ですね。
実際、大規模な感染拡大が起こっているフランスでは、死亡者数に高齢者施設で亡くなった方のデータを反映させたところ、死亡者数が一気に40%も増加しています。
また、同じく被害が大きいベルギーでは、死亡者数に高齢者施設での死亡者を含めていますが、全体のおよそ4割は高齢者施設で亡くなった方だとされています。
したがって、日本は世界的に見るとコロナ死亡率がそれほど高くないとされていますが、実際どうなのかについては疑問が残ります。
もっと言えば、死亡届は必ずしも一貫した形で、速やかに提出されるわけではありません。
したがって、週末の死亡者数が減少したからといって、ポジティブに捉えるのは適切ではないと言えるでしょう。
入院者数の問題点について
政府はここ最近、入院者数が上昇傾向から横ばいになったことを“収束への兆し”として紹介しています。
ただ、入院者数が減ってきているからといって、それを収束への兆しとするのは安直だと言えるでしょう。
なぜなら、コロナの感染が徐々に広まり始めた数ヶ月前と現在では、入院までのプロセスが大きく変わっているからです。
数ヶ月前は、病床にもまだある程度の余裕がありましたが、現在は入院先が見つかるまでに時間がかかっていますし、入院の基準も厳しくなっています。
つまり、入院するまでの期間が長くなっているだけで、実際入院者数が大きく減っているわけではないのです。
また、コロナ感染者で溢れ返る病院に近づくのを恐れ、自発的に検査や入院を遠ざけている方も多く、これが入院者数の減少という結果に繋がっていることも否めません。
まとめ
政府は膨大な時間や労力を費やして、感染者数や死亡者数、入院者数などのデータを算出しています。
もちろん、これらは一定の安心感や危機感を与えてくれる大事な情報ですが、そこには問題があるということを理解しておきましょう。
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