“耳垂裂”とは?原因や放置してはいけない理由などについて
2021年4月28日
身体の各部位における異常について、気づいていても対処せず、そのままにしてしまう方が一部存在します。
たとえ、現時点で生活に大きな支障がなかったとしても、放置するのはよくありません。
今回は、耳の症状の1つである“耳垂裂”の原因、放置してはいけない理由などについて、詳しく解説したいと思います。
耳垂裂の概要
耳たぶが何かしらの理由で2つに分かれているもしくは切れている状態を“耳垂裂(じすいれつ)”といいます。
耳垂裂には2つの種類があり、1つは先天性のものです。
人の耳は、母親の体内にいる間(妊娠1~2ヶ月)の間にほぼ完成しますが、この時期に障害が発生すると、生まれつき耳たぶが2つに分かれてしまいます。
そして、もう1つの耳垂裂には、後天性のものが挙げられます。
こちらは、耳たぶに負荷や負担をかけることによって、パックリと割れてしまった状態を指しています。
では次に、後天性の耳垂裂における原因を詳しく見てみましょう。
耳垂裂の原因
先天性の耳垂裂は生まれつきのものですが、後天性の耳垂裂には主に以下のような原因があります。
・長時間ピアスをつけたままにしている
・重いピアスを愛用している
・ピアスの穴が化膿している
・耳たぶのフチギリギリにピアスを開けている
長時間ピアスをつけたままにしている
長時間ピアスをつけたままにしていると、重力によって長期的に少しずつ耳たぶが裂けてしまうことがあります。
ある日突然ピアスが取れてしまったことで、耳垂裂を発症していることに気づくという場合も少なくありません。
重いピアスを愛用している
常にピアスをつけていなくても、大きくて重量のあるピアスを愛用している方は、やはり少しずつ耳たぶが裂けやすくなります。
ピアスの穴が化膿している
ピアスの穴が化膿している方は、激しいかゆみなどの症状におそわれることがあります。
また、かゆみに耐え切れず穴をかきむしることで、少しずつ穴が広がり、最終的には裂けやすくなってしまいます。
耳たぶのフチギリギリにピアスを開けている
耳たぶのフチギリギリにピアスの穴を開けていると、たとえ軽いピアスであっても、少し下に下がるだけで裂けてしまうことがあります。
また、服などにピアスが引っ掛かる可能性も高くなります。
ご覧の通り、後天性耳垂裂の原因は、そのほとんどがピアスによるものです。
耳垂裂を放置するとどうなる?
耳垂裂を放置すると、傷口から細菌が繁殖し、赤みや腫れ、痛みを伴うおそれがあります。
もちろん、自然に治癒することはありませんし、短めのヘアスタイルの方は、裂けた耳たぶ、赤く腫れあがった耳たぶが丸見えになってしまうのが気になるでしょう。
耳垂裂修正について
美容整形クリニックでは、先天性もしくは後天性の耳垂裂を修正する治療が受けられます。
また、耳垂裂修正には“直線法”、“Z形成術“、”W形成術“という3つの方法があります。
直線法は、耳たぶの裂けた部分に沿って皮膚を切り、縫合するという手術です。
Z形成術は、裂けた部分の両脇に2ヶ所の切り込みを入れ、三角形の皮膚を各々入れ替えることにより、アルファベットのZのような傷となり、延長効果を促すという手術です。
そして、W形成術は、耳たぶのフチの部分にW字型の傷を作り、縫合する手術です。
元々直線だった傷は、小さなジグザグの傷に変化するものの、裂けた部分はしっかりとくっつきます。
まとめ
ここまで、耳垂裂の原因や放置のリスク、治療法などを解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ピアスを愛用する方は、症状が出ないよう定期的にピアスを外したり、消毒したりして、治療が必要な状態にならないようにしましょう。
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