尖圭コンジローマと治療法について

HPVの感染経路

尖圭コンジローマの原因であるHPVの主な感染経路は性行為です。
膣性交だけでなく、アナルセックスやオーラルセックスでも、感染のリスクがあります。

また、ごくわずかなケースですが公衆浴場などで感染する可能性もないわけではありません。

イボ＝尖圭コンジローマではない

性器周辺にイボができたからといって、尖圭コンジローマとは限りません。
尖圭コンジローマ以外のイボとして、「真珠様陰茎小丘疹」や「フォアダイス」があります。

真珠様陰茎小丘疹というのは、陰茎の周囲に1ｍｍ程度の同じような大きさの発疹が生じるものです。
皮脂腺の過形成や角化異常が原因と考えられています。

フォアダイスは、陰茎部から亀頭の根本までの間に1mm未満程度の大きさが近いイボが発生する現象です。
皮脂が皮脂腺に溜まっているのが原因とされています。

どちらも性感染症ではありませんが、女性から性病と勘違いされやすいのも事実です。
性病かどうかにかかわらず、亀頭のイボを除去する方が、快適なセックスライフを送れます。

その他の症状については「亀頭にできたぶつぶつは病気？原因と治療法をわかりやすく解説」をご覧ください。

包茎は尖圭コンジローマに感染しやすい

包茎は、尖圭コンジローマに感染しやすいといえます。
亀頭が包皮に覆われているので、皮内部は常に湿っており、雑菌が繁殖しやすい環境のため、HPVに感染しやすいからです。

このリスクは包茎の種類によらないため、仮性包茎の方も安心はできません。
尖圭コンジローマおよびHPV感染のリスクを低下させるためには、包茎治療も重要です。

HPVを女性に感染させるリスク

尖圭コンジローマを治療しないまま性行為をすると、HPVを女性に感染させてしまう可能性があります。
HPVの感染原因の多くは性行為だからです。

女性がHPVに感染すると、子宮頸がんの発症リスクが高まることが知られています。

パートナーを危険にさらさないためにも、尖圭コンジローマや包茎を積極的に治療することをおすすめします。

ペニスを見ても自分で判断できない方は、男性器専門クリニックで診察してもらいましょう。

尖圭コンジローマの予防方法

尖圭コンジローマに感染しない、相手に移さないためにも、性行為の際はかならずコンドームを装着しましょう。

HPVに一度感染してしまうと完全に排除されることなく、一部は体内に残り続けてしまうケースもあります。
そのため、「感染しないこと」が何よりも重要です。

HPVは肛門周辺や外陰部などの性器周辺、口腔や咽頭といった粘膜にも存在します。
アナルセックスやオーラルセックスの際にもコンドームを着用しましょう。

また、コンドーム以外の予防方法として、HPVワクチンの接種があります。
女性の場合は自治体の補助制度などもあり、ワクチンを接種している人が多いのですが、男性は未接種の人も少なくありません。

ぜひ、HPVワクチンの接種を検討してください。

検査・治療方法

尖圭コンジローマの検査、治療方法を解説します。

検査

検査方法は、まず視覚的な診断が行われます。
診断の結果、尖圭コンジローマへの感染可能性が高いと判断された場合は、性器周辺の組織を採取して病理学検査を行います。

悪性化してガン細胞となっている可能性もあるため、初診時は病理学検査も受けるといいでしょう。

治療方法

尖圭コンジローマの治療には「炭酸ガスレーザー」や「電気メス」でイボを切除する方法があります。
ただし、治療は一度で終わらないケースがある点に注意しましょう。

初期段階であれば一回の治療ですみますが、感染が進み、イボが広範囲に広がっている場合は、数回に分けて治療しなければなりません。

尖圭コンジローマ治療は本田ヒルズタワークリニックへ

尖圭コンジローマは性感染症の一種で、HPV（主に6型・11型）の感染によって発生します。
相手にHPVを感染させてしまう可能性があるため、適切な処置が必要です。

当クリニックでは尖圭コンジローマの検査および治療を行っています。
「コンジローマの症状が出てきたかも」「自分では判断できない」という方は、お気軽にご相談ください。

男性の場合、包茎治療することで尖圭コンジローマに感染する確率を下げられます。
「尖圭コンジローマに感染したくない」「パートナーを感染させたくない」とお考えの方は、包茎治療も合わせてご検討ください。