【コロナ関連】新型コロナウイルスのPCR検査
2020年3月11日
PCR検査とは?
新型コロナウイルスは、現在も感染者が増え続けています。その検査には主にPCR検査という検査方法が用いられているのですが、これはどのような検査方法なのでしょうか?
通常、疑わしい病気がはっきりとしている時は専用の検査キットが用いられます。しかし、新型コロナウイルスに関しては、未だに信頼性の高い専用の検査キットがないため、汎用性が高いPCR検査によって、陽性かどうかを判断しています。しかし、PCR検査を知らない人にとってはどの程度信用していいのか分からないかもしれません。PCR検査がどのようなものか、知っておきましょう。
PCR検査というのは、遺伝子検査といわれる手法の1つであり、日本語ではポリメラーゼ連鎖反応といいます。体組織などを一部採取して、そこに特定の遺伝子を持つウイルスがいないかどうかを調べるために行われています。採取するのは主にのどの周辺や、あるいは痰などが対象となります。それを採取して、新型と判断されたコロナウイルスと同じウイルスがいるかどうかを検査しています。
今後、新型コロナウイルスの検査のためのPCR検査は、公的医療保険の対象となるので検査を受ける際は3割負担になります。検査を受ける人が増えていくと見込まれますが、PCR検査はどこでも受けられるという訳ではありません。検査が可能な医療機関は、帰国者・接触者外来という専門の外来だけであり、全国でおよそ800か所が該当します。また、検査もこれまでは希望したからといって受けられるわけではなく、検査の必要性を都道府県が認めた場合のみ受けることができます。3月6日から保険が適用されることになったものの、まだ自由に検査を希望できるという訳ではないので注意しましょう。
検査をしたとしても、その場で結果がすぐに出るわけではありません。専門機関にその分析を依頼するので、結果がわかるのは数日後となるのです。これまでは、分析できる場所も限られていたのですが、保険適用に伴って検査会社や大学病院など、PCR検査が可能な施設でも検査が可能となるので、検査の結果を待つ期間も今後は軽減されるかもしれません。
検査の信頼性
検査そのものは、非常に高精度の検査が行われ、多くの病気を発見することができるものですが、当然ながら100%信頼できる、という訳ではありません。ニュースでも、一度陰性と診断された人がその後陽性と診断されたという事がありましたが、それを見ても分かる通り一度の検査で確実に分かるものではなく、何度か検査を繰り返してやっと陽性とわかることもあるのです。
現段階では、まだまだ症例数が少ないこともあり、新型コロナウイルスの診断は確実とは言えないのですが、今後症例が増えていくにつれ、徐々に診断も正確になっていくので、間違える可能性はかなり低くなるでしょう。ただし、保険診療となった時はその検査費用の一部が自己負担になってしまう可能性があるので、繰り返し検査を受けるのは難しいかもしれません。
自己負担額が3割の場合、基本的に患者は一度の検査で5,400円負担することになります。それを2度、3度と受けるというのは、少なくない負担になるでしょう。
大きな話題となったコロナウイルスによって、多くの人が不安を感じています。しかし、何ともないのに不安だからと言って、検査を受けようとするのはやめましょう。たとえ自由に検査を受けられるようになったとしても、感染が疑わしい状況下にあった、あるいは感染したような症状が出ているなど、必要性が高いと判断した時のみ、検査を受けてください。
まとめ
まだまだ症例が少ないコロナウイルスは、検査についても専用の検査ではなく、PCR検査という様々な病気の発見に役立つ検査によって陽性かどうかが判断されています。これからも感染者が増えると思われる中で、不安に思う人もいるかもしれませんが。検査も公的保険の対象となって一部を自己負担しなければいけない以上、必要と判断された時だけ検査を受けるようにしましょう。
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