チンカス(恥垢)とは、包皮の内側に付着している「白いカス」を指します。
生理現象なので過度に心配する必要はありませんが、放置するとさまざまなデメリットを引き起こします。
この記事では、恥垢が発生する原因や放置するデメリット、予防策を解説します。

チンカスとは亀頭と包皮の間や、包皮の内側に溜まった「白っぽい色の分泌物」です。
恥垢(ちこう)とも呼ばれています。
分泌物の正体は以下のとおりです。
チンカスが溜まると、アンモニアや硫黄のような悪臭を放つようになります。
また、洗わずに放置すると包皮内で炎症を起こしたり、性感染症のリスクが高まったりする可能性があります。
チンカス(恥垢)が溜まりやすい原因は2つあります。
包茎の場合、ペニスを洗おうとしても余分な包皮が邪魔をしてしまい、亀頭周辺を十分に洗えないことがあります。
仮性包茎は自分で包皮を剥くことができるので、時間をかければしっかり洗うことができるので、リスクはさほど高くはありません。
一方、注意しなければならないのは「真性包茎」です。
真性包茎は自分で皮を剥くことができないので、包皮の内側を十分に洗うことができません。
そのため、チンカスが非常に溜まりやすい環境になってしまっているのです。
亀頭包皮炎が原因でチンカスが増えることがあります。
炎症が起こっているのであれば、細菌やウイルスなどがペニスに侵入している可能性が高いです。
その細菌やウイルスが死滅することでチンカスが増えます。
チンカスの増加だけでなく、化膿やかゆみ、腫れなどの症状が出た場合は亀頭包皮炎の可能性が高いです。
亀頭包皮炎は性病や糖尿病、免疫力の低下など、健康状態の悪化のサインでもあります。
疑わしい場合は、すぐに男性器専門の医療機関を受診しましょう。

チンカス(恥垢)を放置するデメリットは5つあります。
チンカスは悪臭の原因になります。
チンカスを構成する皮脂や角質を分解する過程で、アンモニアや硫黄化合物といった物質が生成されるためです。
チンカス(皮脂や角質)は菌の栄養素となるため、性病を引きおこすさまざまな細菌やウイルスを繁殖させてしまいます。
また、恥垢が溜まることで亀頭が刺激され、炎症や傷が発生しやすくなります。
こうした傷は性感染症の感染経路となりやすく、菌が体内に入り込みやすくなるのです。
チンカスを放置し、ペニスを不衛生な状態にしてしまうと陰茎がんのリスクが高まります。
細菌が繁殖し亀頭や包皮に慢性的な炎症を引き起こすと、細胞にも異常をきたし、最終的にがん化する可能性があるからです。
陰茎がんの主な原因となるHPV(ヒトパピローマウイルス)に感染しやすくなる点も、リスク因子の一つにあげられます。
「日本泌尿器科学会ガイドライン」でも、恥垢の蓄積と陰茎がんの発症が関連すると指摘されています。
チンカスは性感染症だけでなく、亀頭包皮炎を引き起こす要因にもなります。
菌の栄養素となり繁殖を促進し、粘膜に炎症を起こす刺激物となるからです。
粘膜が刺激を受け続けると皮膚の防御機能が低下します。
その結果、刺激や摩擦で炎症が起こりやすくなるのです。
先ほど「亀頭包皮炎がチンカス蓄積の原因になる」と説明しましたが、反対に「チンカスが溜まることで、亀頭包皮炎のリスクが上がる」ということもいえます。
チンカスが溜まっていると、性行為を心から楽しめないでしょう。
嫌なニオイで相手に不快感を与えていないかへこんだり、性病をうつしてしまうのではないか、と心配になったりするからです。
また、すでに亀頭包皮炎を発症している場合は、挿入時にペニスに強い痛みが生じる可能性が高いです。

チンカス(恥垢)を防ぐ効果的な方法は以下3つです。
ペニスを衛生的に保つには、日々のていねいな洗浄が必須です。
以下の手順を参考にしてください。
チンカスは毎日発生します。
お風呂に入ったら、上記の手順でペニスをしっかり洗いましょう。
ただし、真性包茎やカントン包茎の方は無理に包皮を剥くことでペニスを損傷する可能性があります。
まずは包茎手術を受け、露茎できる状態にすることを優先してください。
何度洗っても嫌なニオイがするときは、別の理由があるかもしれません。
そんなときは「ペニスが臭い原因4つを対処法とともに解説」をご覧ください。
清潔で通気性のいい下着を身に着けることで、雑菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
下着のなかに溜まっている湿気を、効果的に発散できるからです。
また、締め付けが厳しい下着は避けてください。
長時間圧迫されると、通気性が悪くなってしまいます。
包茎の場合、チンカスが溜まらないようにするための根本治療は包茎手術です。
亀頭が常に露出していれば、清潔を保ちやすいためチンカスの発生を最小限に抑えられます。
詳細は「本田ヒルズタワークリニックの包茎治療」をご覧ください。
ただし、真正包茎は自分で亀頭を露出させられないので、まずは包皮を切除する必要があります。
今回はチンカスについてまとめました。
【まとめ】
亀頭が露出していても、していなくてもチンカスは発生します。
大切なのはペニスを清潔に保つことです。
しかし、ズル剥けのほうがチンカスは溜まりにくいです。
「包茎だから衛生状態が心配」という方は、包茎手術をご検討ください。
当クリニックでは、亀頭増大術や長茎術といった「切らない包茎手術」をご提供しています。
メスで包皮を切ることなく治療できるので、痛みや出血を最小限に抑えられます。
ご興味のある方は「デカくなるし剥ける!一石二鳥の切らない包茎手術で自信を取り戻す」も参考にしてください。