コンジローマの治療中でも性行為してもいいの?セックスの危険性と再開の目安
「コンジローマの治療をしているけど、いつセックスできるの?」とお悩みの方は少なくありません。
この記事では、コンジローマ治療中に性行為をするリスクや再開タイミング、注意点について解説します。
コンジローマ治療中に性行為はできる?
尖圭コンジローマの治療中に性行為をしてはいけません。
原因であるHPVの感染を広げる恐れがあるなど、複数のリスクがあるためです。
ペニスだけでなく、口や喉(のど)の粘膜、肛門周辺にも感染するので、膣性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックスも控えてください。
治療中の性行為のリスク
コンジローマの治療中に性行為をすると、以下のようなリスクがあります。
- パートナーにうつしてしまう
- 傷口から、他のウイルスや病原菌が侵入する
- 刺激による出血リスクの増加
- 治療の長期化
- 体力の消耗による免疫力の低下
たとえコンドームを使用したとしても、上記のリスクを0にすることはできません。そのため、コンドームを着用しての性行為も厳禁です。
性行為はいつ再開できる?
性行為の再開は医師の許可が出てからにしましょう。
「もう大丈夫だろう」と、自己判断でセックスしてしまうと治療の長期化リスクや感染リスクなどが高まります。
一般的には治療後、性行為再開までの目安期間は2~6週間ほどとされています。
ただし、治療法や患部の状態によって期間は異なるため、再開時期についてはかならず医師の判断に従ってください。
コンジローマの治療中に注意すべきこと
コンジローマの治療中に注意すべきこと3つを解説します。
- ペニスを清潔に保つ
- 免疫力を下げない
- 自己判断で薬や治療を中断しない
ペニスを清潔に保つ
傷から細菌が侵入すると、新たな感染症を引き起こしてしまったり、尖圭コンジローマの症状が悪化したりする可能性があります。
そのため、傷口やイボを清潔に保ち、被害の拡大を防ぐことが重要です。
免疫力を下げない
免疫力が低下すると尖圭コンジローマの原因であるHPVが増殖や活性化しやすくなるため、治療が長期化する可能性が高まります。
免疫力を低下させないポイントは以下のとおりです。
- 十分な睡眠をとる
- 栄養バランスの良い食事をとる
- 適度な運動をする
- ストレスを溜めない
- 飲酒や喫煙はできるだけ控える
日常生活の習慣を少し見直すだけで、高い治療効果を維持できます。
できることから始めましょう。
自己判断で薬や治療を中断しない
治療を自己判断で中断すると、パートナーにHPVをうつしたり、症状が悪化したりする可能性があります。
治療効果の判断ができるのは医師だけです。
医師は経過観察を行いながら、薬の量や治療方針を決めていきます。
治療を中断してしまうと、正しい判断ができなくなってしまいます。
尖圭コンジローマは想像以上に危険
尖圭コンジローマの原因となるHPVは、肛門がんや女性の子宮頸がんを引き続き起こす可能性があります。
放置すると命にかかわる病気につながるので、尖圭コンジローマは想像以上に危険な病気です。
自己判断での治療の中断や、治療中の性行為は絶対にしてはいけません。
性行為は医師の許可が出てから再開してください。
症状が一時的に改善されたからといって、セックスを再開すると感染を広げてしまいます。
尖圭コンジローマの治療をせずに性行為をしている方、性行為してもいいのか悩まれている方は、早急に最寄りの医療機関を受診してください。
当クリニックの治療に関しては「尖圭コンジローマと治療法について」をご覧ください。
