デイリータダラフィルとは?効果・副作用・飲み方を徹底解説
「性行為の直前にED治療薬を飲むのが面倒、飲み忘れが不安」
「タイミングを気にせず、自然な流れで行為に臨みたい」
こうした悩みに対する選択肢の1つが「デイリータダラフィル(デイリー療法)」です。
この記事では、デイリータダラフィルについてわかりやすく解説します。
デイリータダラフィルとは
デイリータダラフィルとは、ED治療薬タダラフィルを2.5mg〜5mgの低用量で毎日服用する治療法です。
タダラフィルは、先発品を含め「シアリス」や「ザルティア」と呼ばれることもあります。
性行為の予定に合わせて服用する「オンデマンド(必要時服用)」とは異なり、いつでも効果を発揮できる状態をキープすることを目的としています。
デイリー療法とオンデマンド療法の違い
デイリー療法とオンデマンド療法の違いは以下のとおりです。
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デイリー療法 (2.5〜5mg/日) |
オンデマンド療法 (10〜20mg/回) |
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|---|---|---|
| 服用タイミング | 毎日同じ時間に1回 | 性行為の30分〜1時間前 |
| 効果の考え方 | 血中濃度を一定に維持し常時対応 | 服用後、数時間〜36時間程度の効果 |
| 計画性 | 事前の服用計画が不要 | ある程度のタイミング調整が必要 |
| 副作用の出方 | 血中濃度変動が少なくマイルドな傾向 | 服用直後にほてり・頭痛が出やすい傾向 |
| 向いている人 |
・性行為の頻度が多い人 ・タイミングを気にせず性行為に臨みたい人 ・頻尿など泌尿器症状もある人 |
・性行為の頻度が少ない人 ・必要なときだけ服用したい人 |
なぜ毎日飲むと効果が出るのか
タダラフィルは、ほかのED治療薬(シルデナフィルなど)と比べて半減期(※1)が約17.5時間と非常に長いのが特徴です。
そのため毎日飲み続けると薬の成分が少しずつ体内に蓄積し、5日前後で血中濃度が一定の水準(定常状態)に達すると言われています。
この状態になると、性行為のタイミングを気にせず、常に勃起しやすいコンディションを維持しやすくなります。
※1「半減期」とは、体内に入った薬の量(血中濃度)が、代謝や排泄によって半分に減るまでにかかる時間のことです。
デイリータダラフィルのメリット
デイリータダラフィルのメリットは以下です。
- 性行為のタイミングに縛られない
- 勃起機能そのものの改善
- 排尿トラブルの改善
- ホルモンケアとの相乗効果
- 低用量ゆえ副作用リスクが少ない
性行為のタイミングに縛られない
オンデマンドのように「あと何時間待てば効果が出るか」を気にする必要がありません。
心理的なプレッシャーが軽減されることは、緊張や不安からくる「心因性ED」の改善にもつながると考えられています。
勃起機能の改善
タダラフィルを毎日5mgまたは10mg服用した試験では、勃起機能を点数化する「IIEFスコア」(30点満点)が大きく改善しました。
偽薬(プラセボ)ではほぼ変化しなかった(+0.9点)のに対し、毎日5mg服用した人は平均+9.7点、10mg服用した人は+9.4点スコアが上昇。
「勃起の改善を感じた」と答えた人の割合も、偽薬群では28.3%だったのに対し、毎日5mg服用群では84.5%にのぼっています。
さらに、2年間服用を続けた別の長期試験でも、9割以上の人が効果を実感し続けたと報告されており、飲み続けることで効果が長続きすることも確認されています。
出典:Rosen R, et al. “Evaluation of the Efficacy and Safety of Once-a-Day Dosing of Tadalafil 5 mg and 10 mg.” European Urology, 2006.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0302283806002880
排尿トラブルの改善
タダラフィル5mgは「前立腺肥大症による排尿トラブル」の治療薬(ザルティア)としても承認されている成分です。
毎日服用した試験では、頻尿・残尿感などの症状スコアが偽薬よりも大きく改善し、効果は服用1週間ほどで出始めました。
膀胱や前立腺まわりの血流が良くなることが関係していると考えられ、夜間頻尿に悩む方の改善が期待できます。
出典①:Roehrborn CG, et al. “Efficacy and Safety of Tadalafil Once Daily in LUTS Suggestive of BPH.” European Urology, 2011.
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0302283811008657
(IPSSスコアの改善、効果発現が服用1週間後から見られた、というデータの出典)
出典②:Gacci M, et al. “Efficacy and Safety of 12-week Monotherapy With Once Daily 5mg Tadalafil for LUTS of BPH.” Frontiers in Medicine, 2021.
https://www.frontiersin.org/journals/medicine/articles/10.3389/fmed.2021.744012/full
(複数試験を統合した解析データの出典)
ホルモンケアとの相乗効果
ホルモン補充治療とタダラフィルを一緒に行うと、勃起機能の改善効果がより高まったという研究報告(※2)もあります。
なお、タダラフィル自体は「男性ホルモンを直接補給する薬」ではありません。
そのため、ホルモン値が著しく低い場合は、薬単独よりホルモン治療との併用が検討されます。
ご自身のホルモン状態が気になる方は、まずはクリニックの血液検査で確認してみましょう。
※2 出典:Yang DY, et al. “Does Concomitant Testosterone Replacement Therapy Improve Lower Urinary Tract Symptoms in Men With Hypogonadism Receiving Tadalafil?”
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4842499/
低用量ゆえ副作用リスクが少ない
用量が少なく血中濃度の急激な変動がないため、オンデマンド療法の高用量服用時と比べてほてり・頭痛などの症状がマイルドに出る傾向があると報告されています。 (詳細は後述の副作用の項をご参照ください)
デイリータダラフィルの正しい飲み方
以下の観点でデイリータダラフィルの正しい飲み方・注意点を解説します。
- 服用の基本ルール
- 飲み忘れてしまったときの対処法
- ほかのED治療薬(オンデマンド)を飲んでもよいか
服用の基本ルール
まずは、毎日の服用で守っておきたい基本的なルールを確認しましょう。
- 1日1回、毎日できるだけ同じ時間帯に、水またはぬるま湯で服用する
- 自己判断で用量を増やしたり、2回分をまとめて服用したりしない
飲み忘れてしまったときの対処法
飲み忘れに気づいたら、その時点ですぐに1回分を服用しましょう。
ただし、次回の服用時間が近い場合は、その回は飲まずに通常のスケジュールに戻してください。
副作用のリスクが高まるため、2回分をまとめて飲むことは絶対に避けましょう。
ほかのED治療薬(オンデマンド)を飲んでもよいか
デイリー療法中でも、医師の指導のもとで一時的にオンデマンド薬を併用するケースはあります。
しかし、タダラフィルは半減期が長いため、自己判断での追加服用は過量投与や副作用リスクにつながります。
併用を検討する場合は、必ず医師に相談してください。
副作用
デイリータダラフィルの服用で報告されている主な副作用は、以下の通りです(多くは軽度で一時的)。
- ほてり(顔面紅潮)
- 頭痛
- 消化不良・胃部不快感
- 鼻づまり
- 筋肉痛・背部痛
これらの症状が出る人の割合は多くても5%程度であり、大半の人には見られない、あるいは出ても軽い症状だと報告されています。
これは、1回の服用量が少なく血中濃度が急上昇しないため、オンデマンド療法より副作用がマイルドに出やすいからです。
症状が気になる場合は、自己判断で市販薬を併用せず、処方医や薬剤師に相談しましょう。
参考:Gacci M, et al. “The Use of a Single Daily Dose of Tadalafil to Treat Signs and Symptoms of BPH and ED.” 2013.
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3826864/
服用してはいけない人
以下に該当する方は、原則としてタダラフィルを服用できません。 必ず問診・診察で申告してください。
- 重篤な心疾患のある方、心血管系リスクの高い方
- 重度の肝機能障害・腎機能障害のある方
- 低血圧、またはコントロール不良の高血圧の方
- 過去6ヶ月以内に脳卒中・心筋梗塞の既往がある方
併用禁忌・注意の薬剤
タダラフィルは、特定の薬と一緒に飲むと血圧が急激に下がるなど危険な反応を起こすことがあります。
持病で以下のような薬を服用している方は、必ず事前に医師へ伝えてください。
| 硝酸剤(ニトログリセリンなど) | 血圧が急激に下がるため併用禁忌。タダラフィルは体内に長く残るため、服用後48時間は使用できません。緊急時に備え、お薬手帳等で服用中であることが分かるようにしておきましょう。 |
| リオシグアト(肺高血圧症治療薬) | タダラフィルと作用が重なり、血圧が下がりすぎるおそれがあるため併用禁忌 |
上記に加え、アルコールの過度な摂取、グレープフルーツジュースとの併用は、副作用増強や効果への影響が懸念されるため注意が必要です。
費用について
デイリータダラフィルは、大きく分けて「先発品(ザルティア/シアリス低用量)」と「ジェネリック医薬品」の2つがあります。
先発品は1ヶ月あたり数千円〜1万円台後半程度が目安です。
ジェネリックはそれより安く、まとめて処方を受けるほど1ヶ月あたりの単価が下がるクリニックも多くあります。
正確な金額はクリニックや処方内容によって変わるため、最終的な料金は必ず処方元クリニックの公式サイトまたはカウンセリングで確認してください。
当院のデイリータダラフィルの料金は以下のとおりです。
| 低用量タダラフィル | ||
|---|---|---|
| 2.5mg | 30錠セット |
4,000円 1錠あたり133円 |
| 90錠セット |
10,000円 1錠あたり111円 |
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| 5mg | 30錠セット |
8,000円 1錠あたり266円 |
| 90錠セット |
19,800円 1錠あたり220円 |
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その他の料金は「本田ヒルズタワークリニックの料金」でご確認いただけます。
保険適用と自由診療の違い
同じタダラフィルでも、目的によって保険が使えるかどうかが変わります。
前立腺肥大症による排尿障害の治療で、保険診療の条件を満たす場合は保険適用となることがあります。
一方、ED改善や性機能向上、エイジングケアを目的とした処方は、原則として保険が使えない自由診療になります。
どちらに該当するかは医師の診断で決まるため、受診時に確認しましょう。
個人輸入・海外通販は避けるべき
インターネットを使用すれば、海外の個人輸入代行サイトなどで安価にタダラフィルを入手できますが、以下のリスクがあるため注意が必要です。
- 有効成分が含まれていない、または過不足がある偽造医薬品が届く
- 品質・保管状態が保証されておらず、健康被害につながる
- 自身の既往歴、併用薬を踏まえた安全確認(医師の診察)を経ていない
安全にデイリータダラフィルを利用するためには、医師の診察を受けたうえで、正規のクリニック・薬局から処方を受けることが重要です。
よくある質問
デイリータダラフィルに関するよくある質問をご紹介します。
デイリータダラフィルを飲むとペニスは大きくなりますか?
いいえ、タダラフィルにペニスを増大させる作用はありません。
血流を改善し、勃起をしやすくするための医薬品です。
長期服用すると耐性がついて効かなくなったり、依存性が出たりしませんか?
これまでの長期投与試験では、タダラフィルの耐性形成や依存性は報告されていません。
ただし、効果の感じ方には個人差があり、体調や基礎疾患などによって変化することはあります。
妊活中に服用しても精子への影響はありませんか?
妊活中の服用については個々の状況(不妊要因、パートナーの状態など)によって判断が異なります。
自己判断せず、必ず医師に相談してください。
女性が服用しても感度上昇などの効果はありますか?
タダラフィルは男性のED・前立腺肥大症治療薬として承認されているものであり、女性における安全性・有効性は確立されていません。
女性は服用しないでください。
アルコールを飲んでも大丈夫ですか?
飲酒は血圧低下や副作用増強のリスクがあるため控えましょう。
まずは医師への相談から
デイリータダラフィルはED治療という枠にとどまらず、前立腺肥大症に伴う排尿トラブルの改善など、男性のQOL(生活の質)向上に役立つED治療薬です。
一方で、心血管疾患や併用薬との相性など、服用前に確認すべき安全性のポイントもあります。
自分に合った用量、持病・併用薬の有無を含め、医師によるカウンセリングを受けたうえで服用することをおすすめします。
