男性器の異常や性欲減退は病気のサイン?放置すると怖いメンズ特有の病気
「ペニスや睾丸にいつもと違う痛みや違和感がある」
「最近、急に性欲が落ちてしまったけれど何かの病気だろうか……」
男性器の異常や性欲の減退は、他人に相談しづらく、一人で抱え込んでしまいがちです。
しかし、それらは身体が発している大切な「SOSサイン」かもしれません。
本記事では、男性器の痛みやかゆみといった症状から推測できる病気から、突然の性欲減退の裏に潜む疾患、さらには放置すると危険な重篤な病気・ケガまで徹底解説します。
「気のせい」で済ませず、まずはご自身の症状と照らし合わせながら、正しい知識を確認していきましょう。
男性器の異常から推測できる病気
男性器の異変は部位や症状によって原因が異なります。
ご自身の違和感がどの症状に当てはまるか、照らし合わせながらチェックしていきましょう。
- 睾丸の痛み
- 陰茎・陰嚢の痛み
- 陰嚢がむくむ
- 陰部のかゆみ
睾丸の痛み
やけに睾丸が痛むという方は、「精巣上体炎」を発症している可能性があります。
これは、精巣の後ろ側に位置する管状の組織「精巣上体」に、細菌や性感染症(クラミジア・淋菌など)が原因で炎症が起こる病気です。
悪化すると歩行困難に陥るケースもあるため、睾丸に痛みを感じた場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
陰茎の痛み
陰茎(ペニス)の痛みが続く場合、以下のような病気が隠れている可能性があります。
| 病名 | 概要 | 注意点 |
|---|---|---|
| 鼠径(そけい)ヘルニア | 足の付け根の組織が緩み、腸などの臓器が皮膚の下に飛び出す病気。陰嚢のあたりまで降りてきて腫れや痛みを伴うことがある | 腸が締め付けられる状態(嵌頓)になると緊急処置が必要になる場合がある |
| 急性蜂窩織炎(ほうかしきえん) | 主に細菌感染によって皮膚の深い部分が赤く腫れ、激しく痛む急性の感染症 | 悪化すると皮膚を切開して膿を出す治療が必要になるケースもある |
| ベーチェット病 | 全身に炎症が起きる原因不明の病気。陰茎や陰嚢に痛みを伴う潰瘍ができる | 口内炎や全身の発疹、視力低下などを引き起こすこともある |
痛みや違和感が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
陰嚢がむくむ
陰嚢のむくみは、局部のトラブルだけでなく、腎臓や心臓など全身の重大な病気のサインである可能性があります。
| 病名 | 概要 | むくみとの関連 |
|---|---|---|
| ネフローゼ症候群 | 尿に大量のタンパク質が漏れ出る腎臓の病気 | 体内の水分バランスが崩れ、全身や陰嚢に強いむくみが現れる |
| IgA腎症 | 腎臓のフィルター(糸球体)に慢性的な炎症が起きる病気 | 病状の進行に伴い、むくみが逃生じることがある |
| 心不全 | 心臓のポンプ機能が低下し、血流が滞る状態 | 下半身に水分が溜まりやすくなり、足や陰嚢などにむくみが発生する |
ただのむくみと放置せず、異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
陰部のかゆみ
陰部にかゆみがある場合、以下のような原因が考えられます。
| 原因 | 概要 | 対処・注意点 |
|---|---|---|
| 毛包炎・湿疹 | 下着の擦れや蒸れなどで起こる皮膚の炎症 | 比較的軽度なことが多いが、かき壊すと悪化するため適切なケアが必要 |
| 白癬菌(いんきんたむし) | 真菌(カビ)の一種が陰部に感染し、強いかゆみや赤い発疹が現れる | 市販の抗真菌薬で対応できるケースもあるが、症状が続く場合は受診が必要 |
| 尿道炎 | 主に性感染症が原因で尿道に炎症が起きる病気 | かゆみのほか、排尿時の痛みや尿の濁り、分泌物などを伴うことがある |
突然の「性欲減退」の裏に潜む病気
性欲の減退はストレスや加齢のせいと思われがちですが、ホルモンバランスの乱れや分泌異常(内分泌疾患)が隠れているケースもあります。
ここでは、性欲低下の原因となる代表的な4つの病気を解説します。
- 甲状腺機能低下症
- 下垂体機能低下症
- 副腎皮質機能低下症
- クッシング症候群
甲状腺機能低下症
喉にある甲状腺の働きが低下し、全身の代謝を促す「甲状腺ホルモン」が減少する病気です。
なかでもとくに頻度の高い「慢性甲状腺炎(橋本病)」では、全身のだるさやむくみ、皮膚の乾燥、貧血などに加え、精神的な活力も低下して性欲の減退が引き起こされることがあります。
目立った痛みを伴わないため初期は自覚しにくい点に注意が必要です。
放置すると症状が進行するため、早めに医療機関を受診し、不足している甲状腺ホルモンを補う薬物療法を適切に続けることが大切です。
下垂体機能低下症
脳の底部にある「下垂体」という器官から分泌される、各種ホルモンが減少してしまう病気です。
脳周辺の腫瘍やその手術、放射線治療、頭部の外傷などが主な原因とされています。
症状としては、慢性的な倦怠感や筋力の低下、食欲不振など全身の不調が現れます。
これらに伴い、男性ホルモンの分泌も低下するため、著しい性欲減退や勃起不全(ED)を引き起こすケースも少なくありません。
治療においては根本的な原因へのアプローチとともに、不足しているホルモンを内服薬などで継続的に補充していく必要があります。
副腎皮質機能低下症
副腎(腎臓の上にある器官)から分泌される「コルチゾール」というホルモンが減少する病気です。
副腎自体の障害のほか、脳の下垂体から出るホルモンの低下が原因で起こることもあります。
主な症状は強い倦怠感や食欲不振、皮膚の色素沈着(黒ずみ)などです。
全身の活力を司るホルモンが不足するため、肉体的・精神的な衰えから性欲減退も引き起こされます。
治療は不足しているホルモン(糖質コルチコイドなど)を内服薬で補う「ホルモン補充療法」が中心となります。
原因となる疾患が明確な場合は、その根本治療も並行して行います。
クッシング症候群
副腎から分泌される「コルチゾール」というホルモンが、慢性的に過剰分泌されることで起こる病気です。
主な症状として、顔が満月のように丸くなる(満月様顔貌)、お腹まわりに脂肪がつく一方で手足が細くなる(中心性肥満)、皮膚が薄く赤くなるといった特徴的な変化が現れます。
これらに伴い、ホルモンバランスが大きく崩れて性欲減退を招くこともあります。
原因が副腎や脳の下垂体にできた腫瘍である場合は、手術による摘出が基本です。
腫瘍が悪性の場合や手術が難しいケースでは、放射線治療や薬物療法が行われます。
発症すると怖い男性器の重篤な病気・ケガ
男性器のトラブルには、放置すると将来の不妊や命に関わる重篤な病気・ケガもあります。
こちらでは、とくに早期の治療や緊急の処置が必要な4つの疾患を解説します。
- 前立腺肥大症
- 急性前立腺炎
- 精巣腫瘍
- 陰茎折症
前立腺肥大症
前立腺は膀胱のすぐ下にあり、精液の一部を作る器官です。
前立腺肥大症とは、加齢などに伴いこの前立腺が大きくなる病気です。
尿の勢いが落ちる、残尿感がある、夜間の頻尿といった症状が現れます。
肥大が進行して尿が出きらなくなると、完全に尿が出なくなる「尿閉」を起こしたり、尿が逆流して腎臓の機能が低下する「水腎症」を併発したりする恐れがあります。
排尿に少しでも違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。
急性前立腺炎
尿道から侵入した細菌が前立腺に感染し、急激な炎症を引き起こす病気です。
過労やストレスによる免疫力低下、糖尿病などの持病がきっかけで発症することがあります。
主な症状は、排尿時の激しい痛みや会陰部(陰嚢と肛門の間)の灼熱感です。
椅子に座るだけで前立腺が圧迫されて強い痛みを感じたり、38度以上の高熱を伴ったりするケースが多いのも特徴です。
悪化すると細菌が血液中に広がり、命に関わる重篤な状態に陥るリスクもあるため、疑わしい症状が出た場合はすぐに医療機関(泌尿器科)を受診してください。
精巣腫瘍
精巣腫瘍とは、精巣に腫瘍ができる病気です。
20〜30代の男性に多く見られ、睾丸が硬くなるという症状が出るものの痛みを伴わないため、長期間気づかないケースも少なくありません。
精巣腫瘍の大部分は悪性(がん)ですが、かつて「若い男性を侵す不治の病」と恐れられていたものが、現在は医学の進歩により治療可能なケースが増えています。
異変に気づいた際は、早めに泌尿器科を受診することが重要です。
陰茎折症
陰茎折症とは、性行為中に無理な力がかかることで、ペニス内部の「白膜」という組織が破れ、内出血を起こす症状のことです。
発症した場合は早急に医療機関を受診し、破損した白膜の修復・止血などの適切な処置を受ける必要があります。
軽度の場合は放置しても内出血が止まることがありますが、ED(勃起不全)が後遺症として残るリスクがあるため、症状の程度にかかわらず受診することをおすすめします。
精巣上体炎
精巣の後ろ側には、精子が成熟するための環境を備えた「精巣上体」という器官があります。
精巣上体炎とは、この精巣上体に細菌や性感染症(クラミジア・淋菌など)が原因で炎症が起きる病気です。
発症すると陰嚢が腫れて赤くなり、発熱と痛みを伴います。
症状が重くなると歩行が困難になるケースも。
比較的気づきやすい症状であるため、日常生活に支障が出るほどの痛みを感じる場合は、放置せず男性クリニックや泌尿器科を受診しましょう。
違和感があれば放置せず医療機関へ
男性器の異常は、軽度に見えても重大な病気のサインである場合があります。
痛み・腫れ・かゆみ・むくみなど、少しでも気になる症状があれば、自己判断で放置せず早めに医療機関を受診することが重要です。
本田ヒルズタワークリニックでは、男性特有のお悩みに対して経験豊富な医師が丁寧に対応しています。
「こんなことで受診していいのか」と思う必要はありません。
気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。
